平成27年度の宅地建物取引士(宅建士)試験合格者の内訳をみると、男性は20,471人(68.2%)、女性9,557人(31.8%)の割合です。つまり3割強の女性が宅建試験に合格していることになります。また、受験生の平均年齢は35歳で、女性は将来を見据えて転職や再就職を考える年齢でもあります。宅建士の試験資格は、性別はもちろんのこと年齢や学歴なども問わないので、結婚して出産を終え社会復帰したいと考えている女性にも向いています。

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女性スタッフが増加した不動産業界


昔は、不動産会社というとセカンドバッグを脇に抱えたおじさん系や、がんがんアピールする若手のやり手系などの営業マンばかりで、女性はお茶を出したりコピーをとったりするだけ…というイメージが強いものでした。しかしながら、現在では女性スタッフも多くなりました。物件探しのときは、「男子よりも女性のほうが安心できる」というお客様は、女性やカップル、高齢者の方が多いようです。

宅建士は肉体労働ではなく、基本的には事務職になるので女性でも無理なく仕事ができます。また、宅建士の主な仕事は、大切な財産である不動産を売買したり、貸借りしたりするときに、物件の状況や権利の調査を行い、売り主・買い主、貸し主・借り主に説明をして契約を締結するまでの仕事を行う仕事です。重要事項や契約内容の説明をして書類も作成します。細心の注意が必要なそれらの業務は、基本的に細かい作業が得意な女性に向いている仕事だと言えるでしょう。

また、「宅建士の適性」の項でもご説明したように、「接客や交渉が好き」ということは宅建士にとっては必要な条件です。契約にあたって重要な事項や難しい契約内容の説明は一般の人にとってはわかりづらいものです。
女性宅建士の場合、「女性のソフトな対応のほうが緊張しなくていい」、「わからないことがあっても質問がしやすい」「きめこまやかな説明をしてくれる」など、評判もいいようです。ファイナンシャルプランナーや行政書士などの資格も取得して自宅での開業を考えている人も少なくありません。